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いけ

Author:いけ
ある日突然、日本でピストル射撃をしようと思い立ち、がんばって銃砲の所持許可を取得! 果たして無事にピストルを所持することができるのだろうか!?
実は仮面ライダー(1号、2号、V3あたり)や宇宙戦艦ヤマトが好きだったりもする。
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レミントン M1100 (モデル1100)レビュー

2018/01/29 01:57:11 | 実銃 | コメント:0件

私が一番最初に所持した猟銃はレミントンの1100でした。日本でも狩猟用、標的射撃用としてかなりの数が出回っている名銃のひとつです。ここでは1100を簡単にご紹介します。

ショットガンといえばもっとも有名なレミントンのモデル870を筆頭に、レミントン モデル31、イサカ モデル37、モスバーグ モデル500、ベネリM3などが挙げられます。これらの多くはトイガン化されたことやゲーム、映画、ドラマなどに多く登場したことから有名になったのでしょう。しかし日本ではモデル870と並んでレミントン モデル1100とその発展型がかなり多くの方に使われているのです。日本で自動銃といえばモデル1100やモデル1187が多くを占め、その下にSKBやフジのオートが続くイメージでしょうか。最近でこそベレッタ製自動銃も増えてはいますが、レミントン モデル1100はどの銃砲店にも1挺は置いてあるというくらい普及しています。その人気の秘密はスチールレシーバーで頑丈というところにある気がします。ベレッタの自動銃はアルミ製レシーバーでちょっと不安だなという方はレミントンくらいしか選択肢がなくなってしまうのではないでしょうか。かくいう私もアルミ製レシーバーはトイガンみたいで嫌だなぁと考えていました。なお実銃のモデル1100は1960年代に発売されていますが、当時の自動式散弾銃としては信頼性が高く、これでも比較的軽量であったそうです。

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これがモデル1100です。銃身は26インチのスキート仕様が付いています。


1100の内部構造と作動メカニズム
1100は半世紀以上も前の設計にもかかわらずいまだに世界中で人気のある名銃です。その名銃ぶりやたるや、M4/M16系で有名なアーマーライトライフルすらしのぐ勢いでしょう。それなのに銃の専門誌はもちろんですが、ネット上ですらほとんど取り上げられていません。ここでは知られざる1100の魅力に迫ってみましょう。
まず内部構造ですが、ガスオートなので基本的にはM14やHK416などと同じようなものです。発射時に発生したガスは銃身中ほどにあるガスポートからガスピストンに向け放出、ガスピストンとともにアクションバーアッセンブリー(アクションバースリーブやボルトが一体になって動きます)が後退しはじめます。その間ボルトのロッキングブロックがバレルのロッキングラグと噛み合い、完全にロックされており、リコイルにより後退することを防ぎます。

1100アクションバーアッセンブリー
これがアクションバーアッセンブリーです。左の銀色のブロックがボルトになります。

1100ガスポート
弾が発射されるとバレル下部の穴、ガスポートから発射ガスの一部が放出されます。

1100ガスリング
ピストンにガスが吹き付けられ、すぐ後ろにあるオペレーティングアッセンブリーを後退させます。左のパーツがピストンで、右のパーツはバレルシールというOリングです。普通のゴムではなく特殊なもののようでまだ切れたことはありません。

1100ボルト閉じ
ロッキングの様子を擬似的に再現しました。赤いサークルで囲ったところにロッキングブロックが見えます。

1100ボルト開け
オペレーティングハンドルを引く、つまりオペレーティングアッセンブリーが後退するとロッキングブロックが下がり見えなくなります。これでボルトはフリーになり、ガス圧によって後退を始めるわけです。

1100ボルト開閉鎖B
1100ボルト開閉鎖A
この2枚の写真、上は閉鎖状態のボルト、下は開放状態、つまりロッキングブロックが下がった状態のボルトです。

1100ボルト・アクションバー
ボルトのロッキングブロックとアクションバーアッセンブリーの巧みな形状により、ロッキングブロックの上下動が行なわれています。

1100バレル基部
バレル基部にはロッキングラグがみえます。ロックはレシーバーではなくバレルと行なわれることで、精度を高めているのです。

1100エジェクター
エジェクションポートからボルトを覗くとエジェクターやエキストラクターの位置関係がよく分かります。

1100チャンバー
ちなみにバレルにはエジェクターが入り込むための切り欠きがあります。

なぜボルトをロックしなければならないかご存じですか? それは圧力の高い状態でボルトやショットシェルが後退し始めると、ガスの吹き戻しにより射手に危険が及ぶからです。銃身内の圧力がある程度まで下がるまで一瞬だけ後退を遅らせる。その仕組みこそがボルトに仕込まれたロッキングの存在意義です。これはショットガンだけでなくハンドガンやライフルでも同じわけです(威力の低いハンドガンは除く)。

さてガスによりアクションバーアッセンブリーが後退すると、ボルトのロッキングブロックが下方に落ち込みボルトと銃身のロックが外れます。慣性により、ボルトも一緒に後退し始め、最後端まで下がるわけです。ショットシェルはボルトに付いているエキストラクターによりチャンバーから引っ張り出されます。そしてある程度まで後退すると、今度は銃身の側面の出っ張り、エジェクターにより外側に排出されるのです。1100は形は違えどガスピストン式のアサルトライフルと全く同じ構造だということがわかっていただけたかと思います。

分解
通常分解は、マガジンキャップを外し、先台、銃身、ガスピストン、ガスシールを外すだけで充分です。しかしこれ以上の分解も決して難しいわけではありません。
ボルトを含めたアクションバーアッセンブリーを引き抜くには、まずオペレーティングハンドルを持ちながらシェルキャリアの後方にあるキャリアリリースを押し、ボルトを前進させます。次にオペレーティングハンドルを引き抜き外します。オペレーティングハンドルはただディテントボールで留めてあるだけなので引き抜くだけですぐ外れてしまいます。そうしたらシェルキャリアから指を入れてフィードラッチを押しながらアクションバーアッセンブリーを前方に引き出します。そうすればボルトごとスルスルっと前に出てきます。
トリガーアッセンブリーを外すならトリガープレートピンを2本外すだけ。これでトリガーアセンブリーは下に引き抜けます。そうしたらレシーバー内にある二股のリンクという部品をラジオペンチなどで軽く押さえながら外しましょう。これで分解は充分です。
細かいやり方がわからないよって方は、YouTubeなどで調べれば、英語ではありますがいくつか分かりやすい動画がありますのでそちらをみてください。私は銃の所持許可が下りてから、銃を引き取りに行くまで何度も動画をみて勉強しました(笑)

1100分解1
銃に残弾がないことを確認してから、マガジンキャップを外せば先台が取れます。普通に使っていればマガジンキャップは外れませんが、狩猟などで木に引っ掛けたりすると緩む可能性は否定できません。レミントンの散弾銃を使用している方は注意しましょう。

1100分解2
銃身を前方に取り出します。このときボルトを後退させた状態でやらないとロッキングブロックが邪魔して外れません。チャンバー内に残弾がないことを確認した際、そのままボルトは開放してきましょう。ピストンとバレルシールもこのとき外します。

1100分解3A
ちなみにバレルシールはマガジンチューブに溝があるのでそこにはめてあるだけです(写真はボルト、アクションバーアッセンブリーが後退した状態)。

1100分解4A
オペレーティングハンドルを持ちながらキャリアリリースを押してボルトを前進させます。このときオペレーティングハンドルを持たずにキャリアリリースを押すとボルトが勢いよく前進してパーツを破損させる可能性があるので注意しましょう。ボルトが前進したらオペレーティングハンドルを引き抜きます。

1100分解5
シェルキャリアから指を入れて、銃の後ろから見て右側にあるフィードラッチを押しながら、アクションバーアッセンブリーとボルトを引き出します。

1100分解6
トリガーアセンブリーはトリガープレートピンを抜くだけです。ピンは後ろが太く、先が細いものになっています。

1100分解7
このように回転させるように引く抜くと取り出しやすいです。

1100分解8
トリガーアッセンブリーのまま空撃ちすると壊れるので、トリガーを引かないよう気をつけてください。またこれ以上の分解はお勧めしません。強力なスプリングが入っていたり、小さいパーツが多く破損の恐れがあるからです。ここまで分解した後、軽く注油して汚れをふき取れば充分でしょう。

1100分解9
レシーバー内にリンクというパーツがありますが、これは普通外さなくてもいいものです。錆びさえなければ問題ありません。

1100分解10
リンクの二股に分かれているところは、ストックとレシーバーの間にあるアクションスプリングフォロアーというパーツにはまっています。初めてだと組み立てにくいので、やはりリンクは外さないほうがいいかもしれません。

実射性能
1100は設計の古さから、24gの散弾では作動しない、つまりジャムると言われています。私の1100は装弾によっては24gでジャムりました。スキート装弾なら問題ないのですが、トラップ用の散弾を使うと100%、ショットシェルがエジェクションポートとボルトに挟まるストーブパイプと呼ばれるジャムり方をします。スキートでも24gでは「ガッチャン」と何とか動いてくれている感覚ですね。28gなら問題はないのですが・・・。リコイルは自動銃とあって軽めです。1100の28gと、べレッタ682Gの24gがだいたい同じくらいのリコイルに感じるくらい。当たるか当たらないかは腕次第なので何ともいえませんが(笑)
しかしスラッグは強烈です。ベレッタやベネリの最新式自動銃ならストックの素材などでリコイルを軽減してくれるのでしょうが、レミントンの木製ストックはモロにリコイルが伝わってくるので、30発も撃つとうんざりします。しかしリコイルにさえ慣れ、ガク引きしなければそこそこ当たることが分かりました。ちなみに私はレッドバードの12番ターゲットロードを使用しています。

1100スラッグ
スラッグ銃の銃身長は約22インチ。かなり取り回しやすいです。

1100照門
照門は上下左右に調整可能。着弾が右にずれていたら照門は右に、左にずれたら左に動かします。(※すみません。これは間違っています。着弾が右にずれていたら照門は左に、左にずれていたら右にずらす必要があります)上下方向は逆で、着弾が下なら照門を前に動かして高くします。上なら後ろに引いて低くします。調整はマイナスネジを緩めて行なうので、微妙なセッティングは難しいです。

まとめ
レミントン モデル1100の最大のメリットは、普及しているからこそ補修パーツを揃えやすいこと。マイナーで誰も持っていない銃は補修パーツがなく、つまらないパーツがひとつでも壊れたら最悪廃銃になってしまいます。1100なら壊れても銃砲店に駆け込めば何とかなることがほとんどでしょう。まぁ大事に使っていればめったに壊れることはないんですけどね。
スチールレシーバーは重いですが、その分信頼性は格段に高いと思います。替え銃身も多いし、自動だから連射もできる。1挺でいろいろやってみたいなら1100も候補にいれることをお勧めします。
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